弁護士ブログ
女性総合法律事務所ラレーヌビクトリア
夫やパートナーは優しい時もあるけど時々深く傷つく言動がある ~モラルハラスメントの深い闇~
夫やパートナーのことは好きで,優しい時もあるけれど,時々,深く傷つくことを言われたりされたりする,だけど相手に嫌われるのが嫌で言い出せない・・・そんなあなたはモラルハラスメントの深い闇の中にいらっしゃるかもしれません。
夫婦や恋人といった,信頼や愛情により関係を長く維持して行きたいという強い意識が働く人間関係において,傷つけられること,と,信頼や愛情に基づく喧嘩・性格の不一致との区別がつきにくくなっているケースがあります。
本当に愛情がある相手との間で喧嘩になっても,お互いの理解が深まることはあっても,深く傷つくことはないのではないかと思います。なぜなら相手のことを愛しているからです。
傷つくことのもととなった相手の言動(モラルハラスメント)には必ず傷つける意図があります。
しかし,モラルハラスメントをする人は,その意図を隠し,外からは分からなくするため,非常に巧妙で分かりにくいハラスメント構造になっています(殴る、怒鳴る、侮辱的言動などは、他人にも理解できる、モラルハラスメントより、客観的に分かりやすい態様のハラスメントであり(ただしご自身が被害に遭っていると自覚できるかどうかは別問題です。相手と依存関係にあると被害の認識・自覚が困難である場合が多いです。)、身体的・精神的DVです。)。
ですから,何故深く傷ついたのかを,自分で理解して人に説明することが非常に困難であるという特徴があります。
そんなときは,傷ついている自身の心身症状に着目されると良いと思います。深く傷つけられると,不眠や不安,意欲低下,倦怠感,動悸などの心身症状が現れます。
夫やパートナーのことは好きで,優しい時もあるけれど,深く傷つけられ,心身症状が出ることがあるけれど,相手に嫌われたくなくて,あるいは経済的に相手と離れることが困難であり,あるいはお子様の存在などの事情から,パートナーと離れる決意をすることがなかなか出来ない・・・・そんな方は,モラルハラスメントの深い闇にいらっしゃる可能性が高いです。
最初のうちは離れる選択が思い浮かばない方も多いですが,一度立ち止まって,パートナーから受けたこれまでの言動,パートナーとのこれまでの関係性を振り返ってみてはいかがでしょうか。
(■現在は,新型コロナ肺炎感染拡大に伴うDV・モラルハラスメントの深刻化に伴うご案件数増加のためご新規のご案件はお受け致しておりません。引き続きご不便をお掛け致しますことを何卒ご容赦願います。)
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